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2004.09.17

トーナメントと時給(続き3)

人数
レート
Player EV SD Num EV*
Num
Min Max BR WR
10 Good 3.29 13.77 180 591 222 961 130 3.29
Expert 9.00 10.41 180 1,620 1,341 1,899 27 9.00
2-4 Good 4.00 48 180 720 -568 2,008 1,296 4.00
3-6 Very
Good
9.00 99 180 1,620 -1,036 4,276 2,450 9.00
3-6 Expert 12.00 120 180 2,160 -1,060 5,380 2,700 12.00

シングルテーブルトーナメントとライブとの比較です。
2-4や3-6といった低レートのライブで、
Good Playerは1.0BB/h、SDは12BB、
Very Good Playerは1.5BB/h、SDは11BB、
Expert Playerは2.0BB/h、SDは10BBと仮定しています。

シングルテーブルトーナメントのGood PlayerとExpert Playerに時給を合わせるために、ライブでは2-4のGood Player、3-6のVery Good Player、参考として3-6のExpert Playerとも比べてみます。

トーナメントに比べてライブはSDが高くなる分、maxlose、maxwinの値が大きくなります。1ヶ月くらいの期間では赤字になることも十分ありえます。トーナメントの方が同じ程度の時給を稼ぐために必要なBRも少なくすむので、BRが少ない人がBRを増やすためにはライブよりもシングルテーブルトーナメントの方が向いていると言えそうです。

人数
レート
Player EV SD Num EV*
Num
Min Max BR WR
10 Good 3.29 13.77 2160 7,097 5,818 8,377 130 3.29
Expert 9.00 10.41 2160 19,440 18,473 20,407 27 9.00
2-4 Good 4.00 48 2160 8,640 4,178 13,102 1,296 4.00
3-6 Very
Good
9.00 99 2,160 19,440 10,238 28,642 2,450 9.00
3-6 Expert 12.00 120 2,160 25,920 14,766 37,074 2,700 12.00

参考までに、1年、2160時間(=9時間x20日x12ヶ月)の結果です。吠さんがカジノゲームのリスクと時給比較で書いているとおり、ライブでプラスの結果を期待するためには数ヶ月に相当する時間が必要そうです。

シングルテーブルトーナメントは短期間で安定した結果が得られるのが魅力ですが、年間を通してもそれは変わりません。理由は負けても1ユニット、優勝しても約4ユニットとリスクとリターンの範囲が狭く、一定のためです。

ライブの方はテーブルセレクションのスキルによって多少のリスクをとりつつ大きいリターンを望めるのが魅力です。このスキルの大切さは、吠さんが前述の記事でも書いていますし、RGP FAQでも最重要スキルとして取り上げられています。

最後に

以上、いろいろ書いてきましたが、「ポーカーやるならシングルテーブルトーナメント(STT)が1番理想的」とか「マルチテーブルトーナメント(MTT)は時給が低いから、やる価値無し」などと言いたいわけではないので、注意してください。

ライブ、STT、MTTそれぞれ長所、短所があります。思いつくままに書くと、

・ライブの○ テーブルセレクト、シートセレクトができる。コンプ(各種ポイント)が得られる。1時間未満の短時間でも遊べる。
・ライブの× 短期間でのリスクは、意外と大きい。
・STTの○ テーブルセレクトができる。安定度抜群。
・STTの× シートセレクトはできない。大きなリターンは望めない。コンプがもらえないことが多い。
・MTTの○ ライブやSTTとは比べ物にならないくらい大きなリターン(賞金、名誉、ブレスレッド、TV放送)を得るチャンス。(人によっては、MTTよりライブのほうが大きな$を望める場合もある。)
・MTTの× テーブル、シートセレクトはできない。コンプがもらえないことが多い。

要は自身の条件や目的にあったゲームを選ぶこと。BRを作るにはSTTがお勧め。ある程度BRが大きくなってきたら、ライブも良し。MTTはある意味宝くじと似ていて、少ないリスクで大きなリターンをつかむチャンスはあるけど、日々の安定した収入を得るのには向かないみたい。やらなきゃ当たらないけど、やるなら余剰資金(またはサテライト経由)で。


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コメント

トラックバックどうも。

以前から似たようなことが気になってたんですが、それは
「人数固定。1回のトーナメント所要時間をt, トーナメント回数をnとする。t×nが一定のとき(即ち全てのトーナメントの総所要時間一定のとき)、上級者が最も有利になるのはどのようなケースか」という問題です。総所要時間としては例えば100時間とか1000時間程度を想定します。
(今回のawkさんの分析と「異なるパラメータを動かしている」ということにもなる感じですかね)
賞金ストラクチャ、種目等いろいろな制約条件によって答えは変わって来るのは当然ですが、大まかな傾向としては

1.非常に短時間で終わるトーナメント(極端に言えば、いきなり最初のハンドで全員がオールインするトーナメント)だとスキルレベルの差が現れにくいので、回数を重ねても上級者が有利な度合いが小さい。
2.長いトーナメント1本だと上級者に有利となるが、1回のトーナメントだと上級者と言えども必ず勝てるわけではない。またある程度長ければ上級者の入賞率はほぼ一定になるような気がする。
・よって1.2.の中間地点に最適解があるはず。

という疑問です。目安で良いので、これが分かれば真のエキスパートを決めるトーナメントのあるべきトーナメント時間も分かるし、相対的にスキルが高くないと感じている場合は、ツキの要素の大きいトーナメントに参加する等の行動決定の原理にも使えるかと思います。

ただ、NLかストラクチャかによってかなり話が異なってきますよね。SklanskyがTournament Poker for Advanced Playersで盛んに力説してたけど、NLはツキの要素が大きいので(もしかして、NL Tourneyでひどい目にあったのがトラウマになっているのではないかと思えるくらい毛嫌いしてる感じですよね。。)、最適なnもストラクチャの場合と異なって来ると思います。
資料があるなら、NLとStructureのtourneyで参加者の利益率の分布を調べてみたら面白いかも知れないので分析を期待します。

投稿: | 2004.09.23 12:37 午前

吠さんの指摘は興味あるよね。NLとLMとではたして、どれ位の「つき」の要素があるのだろう。ストラクチャーの上がり具合とかその時間にも左右されると思うけど、単純に比較してみたらどうなるのかな~。一般的な見方は理解出来るけど、その比率となると、意外と小さい気もする。

投稿: aki | 2004.09.25 12:06 午後

コメントありがとうございます。

「NLとStructureのtourneyで参加者の利益率の分布」は、面白そうですね。あるサイトでは、2百万以上ある過去のトーナメント(MTT,STT,HU,SAT,Rebuy,Freeroll)の結果を取り寄せることができるので、一つ一つメールで取り寄せなくてはいけないのが大変だけど、他の組み合わせでも調べることはできるかもしれません。

「ツキ」についてはよくわかりません。発生頻度はNLでもLimitでも変わらないと思いますが、NLでは一つのアンラッキーで自分がバーストしちゃうことがあるので、そういう意味では「ツキの要素」は大きいのかもしれません。

一つわかっているとしたら、よくルースプレイヤーがラッキーな勝ち方をしているのに目を奪われがちだけど、参加回数が多い分ラッキーに恵まれることも多いので、そう見えるだけだと思っています。逆にタイトなプレイヤーはそもそもラッキーがなくても勝てるようにハンドを絞っているので、その分ラッキーに恵まれていないように感じるのかなと思っています。

投稿: awk | 2004.09.27 11:10 午前

ルースプレイヤーのラックに目が行く様ではトーナメントは続けられないよね。そこに居ることが重大な問題だと思うし、逆に居る時はパクッと行けるハンドとボードが必要。ボードからハードラックな結末が予想される場合は急いで退散(笑)。
とにかく、相手にせず無視が肝要。ライブはルースがいるテーブルは絶対に避けたいね~。その観点からbuy inを決められれば、ライブにも活路が見えるかも(笑)。話を戻して、LMとNLのどちらを選択するかは、興味ある課題なので継続的に模索して行きたいね。レポートよろしく~(^^)。

投稿: aki | 2004.09.27 02:02 午後

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